登録カテゴリー:生活意識(ライフプラン)
2010年 大学生に関する意識調査
2010年6月、全国の大学1~4年生男女を対象に、大学生活や就労、結婚・出産、社会に対する意識など多岐にわたってアンケート調査を実施しました。(有効回答数4,120人)
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主な内容
あなたはどの大学生タイプ?
- 大学生 4つのタイプの特徴は?
- 文友両道 タイプ
- 体育会系 タイプ
- 学者肌 タイプ
- デジタリアン タイプ
Ⅰ.就労について
- 就職活動で評価される資質は「社交性」「リーダーシップ」
-“内定”と“非内定”の分かれ道 - まずは“安定性”。次いで男子は“将来性”、女子は“仕事の面白さ”
- 就職先を選ぶポイント - 就職活動を通じて社会・時事への関心がアップ
- 就職活動は社会への入口?
Ⅱ.大学生活について
- 今どきの大学生は、好奇心旺盛で責任感はあるが、リーダーシップや社交性がネック
- 大学生活“満足派”は仲間や恋人と一緒にいる時間、“不満派”はおひとりさまの時間が楽しい
- 少子化対策にはひとり暮らし?
Ⅲ.結婚観・子ども観
- 男子は“LOVE”、女子は“LIFE” - 結婚したい理由
- “お仲間タイプ”は、結婚・子どもに前向き - タイプ別の結婚観・子ども観
アクティブ派 VS インドア派
「特に楽しいと感じるのは何をしているときですか?」に対する回答をもとに大学生を下表のとおり2つのタイプに分類したところ、全回答者の実に7割近くがこの2つのいずれかに該当しました。
アクティブ派 | インドア派 | |
---|---|---|
①「友人との時間」 ②「部・サークル・同好会などの活動」 ③「恋人との時間」 |
①~③のうち1つ以上選び、かつ、 | ①~③を1つも選ばず、かつ、 |
④「1人の時間」 ⑤「インターネットによる情報収集」 ⑥「ゲーム」 |
④~⑥を1つも選ばなかった人 | ④~⑥のうち1つ以上選んだ人 |
(1)日常生活
- インドア派の男子は生活へのパソコンの浸透度合いが強い
- 部・サークル活動やアルバイトといった他人との接触が欠かせない活動を行っている割合は、アクティブ派のほうが高い
(2)大学生活
- 大学生活に関する満足度はアクティブ派が大きく上回る
- インドア派の大学進学理由には、社会に出る前のモラトリアム意識が強く見られる
- アクティブ派が大学生活から得たものは、「プレゼンテーション力」「友人」「恋人」など外向きのものが多い
(3)就職
- インドア派が就職先選択時に重視するポイントは、「安定性」「収入」「労働時間」「通勤が便利」「仕事が楽」といった条件面が目立つ
- インドア派は事務、システム、研究開発などコツコツ型の部門で働くことを希望
(4)性格の自己評価
- 「社交性あり」「リーダーシップあり」「責任感が強い」「忍耐強い」「好奇心旺盛」「チーム仕事向き」と自己評価した割合は、すべてアクティブ派が上回る

(5)将来観
- 「結婚したい」「子どもがほしい」「社会に貢献したい」と考える割合は、すべてアクティブ派が上回る
ひとり暮らし VS 自宅通学
(1)性格の自己評価
- 「社交性あり」と自己評価する女子の割合は、ひとり暮らし生のほうが高い
- 「責任感が強い」と自己評価する男子の割合は、ひとり暮らし生のほうが高い

(2)将来観
- 「結婚したい」「子どもがほしい」「社会に貢献したい」と考える割合は、すべてひとり暮らし生が上回る
- インドア派にも自宅生にも良いところがあるのは勿論ですが、社会への適応力がやや乏しいとか、結婚や出産に消極的という、いくらか心配な結果が見られました。
- まずは、親元を離れてひとり暮らしをし、さらに他人との交流に一歩踏み出すことが、本人のためにも社会のためにもプラスになると考えられます。
- また、それを後押しするために、大学や自治体にはインドア派にも参加しやすい交流イベントなどが望まれますし、何より親が子離れすることが必要ではないでしょうか。