ラベンダーセンター

がんと生きる時代の、新しい安心を創り上げる

センター長メッセージ

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ラベンダーセンター長
樋口 由起子

ラベンダーセンターのページをご覧いただき、ありがとうございます。

ラベンダーは、すべてのがんを表す色とされています。私たちはこの組織の名称に、がんの種類や治療の段階を問わず、がんとともに生きる方、ご家族、そしてその歩みを支えるすべての方々への敬意と、がんサバイバーシップ*1の実現に向けてともに歩んでいきたいという想いを込めました。

医療は大きく進歩し、かつてに比べて治療と日常を両立できる可能性が広がっています。一方で、仕事、子育て、介護、ご家族や周囲との関係、経済的な不安に加えて、これからの生き方等、医療だけでは解決しきれない課題も少なくありません。

私はがんソーシャルワーカーとして、これまで多くの患者さんやご家族のお話を伺ってきました。そのなかで痛感してきたのは「その人らしく生活を続けること」を支える仕組みづくりの大切さです。病気によって暮らしや将来の見通しが揺らぐなかにあっても、その方が大切にしてきた価値観を尊重する支援が欠かせません。

同時に、患者さんとのかかわりを広く見わたすと、強い想いを持って行動する市民の方々や志の高い学生等、数多くの温かいサポーターの存在があります。支え合う力は医療の現場にとどまらず、地域や職場、学校、家庭等、社会のさまざまな場所に息づいています。

こうした力を結集し、患者さんやご家族が直面する日々の不安からアドバンス・ケア・プランニング(ACP*2、通称:人生会議)まで、暮らし全体を支える拠り所となること――それこそがラベンダーセンターの使命です。心理社会的支援を基盤とした調査研究や政策提言、さらには課題が深刻化する前に予防的に寄り添う新たな仕組みづくりやがん以外の重い病気とともに生きる方々の支援にも挑んでまいります。

私たちの原点は、常にお一人おひとりの声にあります。日々の迷いや希望に耳を傾け、これまで患者・家族支援を切り拓いてこられた先人や当事者の方々への敬意を胸に、多様なパートナーのみなさまと手を取り合って新たな支援の形を育んでまいります。病とともにある毎日が少しでも穏やかで確かなものとなり、誰もが安心して自分らしく生き続けられる社会をめざして、ラベンダーセンターはみなさまとともに歩んでまいります。

2026年11月2日開設

*1がんサバイバーシップとは、がんと診断された瞬間からその後の生涯全体にわたり、患者およびその家族や介護者が直面する身体的、心理的、社会的、経済的な課題に対処しながら生きていくプロセスや状態を指します

*2ACPとは、将来の医療やケアについて前もって考え、話し合う取組み。通称「人生会議」

ラベンダーセンターの取組み

主な調査研究 内容
がん教育啓発 がんセミナー、SNS、外部団体との共催イベント等を通じて、がんに関する知識をわかりやすくお伝えする活動に取り組んでいます
アドバンストケアプランニング(ACP)普及のための研究開発 ACPの啓発に向けた実態調査を行なっています。また、将来、受けたい医療やケア、大切にしたい価値観について、身近な人と話すきっかけづくりとなる手法を検討しています
経済毒性研究 治療にかかる費用が、患者・家族の心身や生活にどのような影響を及ぼすかについて、調査・研究を行なっています
がん患者・家族ニーズ調査研究 患者・家族の声をもとに、必要とされる支援や社会の課題を明らかにし、よりよい支援につなげるための提案を行なってまいります
患者・家族コミュニケーションツール開発 病気について、家族内で話し合いやすくするためのコミュニケーションツール等を、専門家や専門団体と協働して検討・開発しています
患者・家族向けサポートグループ運営 病気の親を持つ子どものためのサポートグループを展開しています
治療と仕事の両立支援に関する研究 「治療と仕事の両立支援」を推進していくため、企業横断勉強会(通称:BEYOND)を創設し、企画・運営に取り組んでいます
がん・ACP関連学会活動 がん医療やACPに関連する学術団体の活動を支援するとともに、当社の調査・研究で得た知見を発信しています